卵巣卵管及び対側乳房の予防的切除、決定しました
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2020年10月19日、
遺伝性乳がん卵巣がん症候群の予防的切除の相談に、関西の癌拠点病院であるがんセンターへ行ってきました。
担当科は乳腺内分泌科で、初診を担当してくださったドクターは部長のN先生。
ブレストクリニックからの診療情報と私の問診票を確認しながら、「予防的切除をする意思はおありですか?」と聞かれました。
前向きに検討していますが、対側の乳房、卵巣卵管、加えて私自身に子宮筋腫があること、母が子宮体癌で亡くなっていること、今飲んでいる薬に子宮体癌のリスクを上げてしまう作用があることなどを鑑みて、可能であれば子宮も切除してもらいたい。
けれど、それだけの臓器を取ってしまうことの体への影響が如何なものか、先生のお考えもお聞きしてから・・と申し上げました。
N先生は柔らかな落ち着いた声で、「すでに片側の乳房を切除していること、閉経していて卵巣の働きは無いので取っても特に問題はないですよ」と。
そして、「もし手術を希望するなら、11月4日が空いてますよ」と言われました。
11月4日・・・・(@@)・・
手術までの日があまりにも近いので私が返事に戸惑っていると、
「急がないといけない手術ではないので、ゆっくり考えていただいても大丈夫ですよ」と仰ってくださいました。
ここの病院では乳房と卵巣卵管を同時に手術してもらえるので、その場合、乳腺外科、再建のための形成外科、婦人科と3人の医師の予定を合わせる必要があります。
それらを考えて次にいつ予定を組めるか聞いてみると、
上手くいけば11月中旬や下旬、遅くても12月中には可能でしょう。との事。
なるほど・・・年内には可能なのね。。
とはいえ展開の速さに気持ちが付いていかなかったので、一両日お時間をいただくことにしました。
ただこの日11月4日手術に備えて、術前検査は全て行われました。
診察前いただいた注意書きに当日は絶飲絶食となっていて、相談に行くだけなのになぜ??と思っていたのですが、こういう事だったのですね。
自宅に戻り、色々考えました。
予防的切除をする意思はほぼ固まっていました。
ちょっと展開が早くて少々気持ちは付いていっていないけど、
やるなら早い方がいいことも解っています。
というのは、今はコロナがやや落ち着いていること。
年末とかになると、術後不測の事態が起きた時、ドクターが休みでいない可能性があること。
すでに切除した側の再建をあまり引き伸ばしたくないこと。
等々考えると、この日程での手術がいいのかも。
ほぼ気持ちを決めて、あとは夫に話をするのみ。
主人も話を聞いて展開の速さに少し驚いていましたが、私が決めたならそうすればいいと快諾してくれました。
受診の翌日、N先生に電話で「11月4日の手術でお願いします」と告げました。
N先生は「大変申し訳ないけど、その日は僕は外来の日なので手術が出来ないので、他の先生になりますがご了承ください」と仰りました。
N先生、とても信頼のおけそうな医師だったのでこの先生に手術してもらいたい気持ちはあったのですが、この話は初診の時にも聞いていたことなので納得して電話を置きました。
こうして怒涛のごとく物事が進んでいき、その日に向けて、乳腺外科担当医の受診、形成の受診、婦人科の受診、麻酔科の受診、お薬外来等々、が待っています。
女性の象徴であるものを全て失う寂しさのようなものはあるのですが、それよりもこなしていかないといけないスケジュールが満載で、しばらくの間この気持ちは横へ置いてます。