~乳がんからの日々~HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)

2020年8月 HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)が原因の乳がんと診断。同9月右乳房全摘+同時再建。同11月左乳房予防切除+同時再建、及び卵巣・卵管・子宮全摘。現在ホルモン療法中。まだまだ世に知られていないHBOCを読者の方々と情報共有できるよう、また自身の備忘録も兼ねてブログを始めます。

2つの病院に入院してみて・・

ご訪問頂きありがとうございます。

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2020年9月10日、右乳房の癌の切除手術のために入院・手術をしたのは検診で見つけてもらったブレストクリニックで、こちらは小さな病院にもかかわらず関西では乳がん手術件数においてトップの数を誇っています。

 

手術にあたり後に予防切除でお世話になったがんセンターへ紹介してもらうことも一時は考えました。

というのも、すでにこのがんセンターの婦人科でお世話になっていたので、術後のことを考えると同じ病院の方がいいのでは。。と思ったからです。

 

ですが、他に紹介してもらうとなると手術が遅れてしまうのではないか。

出来るだけ早くがんを取ってしまいたい。

そう考えてブレストクリニックでオペをしてもらうことにしました。

 

こちらのクリニックは小さな病院としてプラスにできることを遺憾なく発揮していたと思います。

 

外来でのナースの方の患者に寄り添うきめ細やかな心遣い。

入院してからは「科」として婦人科や内分泌科はあるものの、ほぼ乳腺外科専門ということもあり、ナースの方には全てをお任せできる安心感がありました。

 

入院中部屋は全て個室だったため他の方に煩わされることも無く快適でした。

また食事もとても美味しくて、食堂まで行って食べることも気分転換になりました。

 

一方、予防切除でお世話になったがんセンター。

こちらは地域で一番と言われているがん専門病院で、入院するまではブレストクリニックのような細やかな対応はあまり期待していませんでした。

 

けれど入院してその考えはいい意味で裏切られました。

がんセンターでのドクター、ナース、栄養士、理学療法士、食事の配膳をしてくださる方など、患者に関わっているすべてのスタッフが細やかな心遣いで接してくださいました。

 

そのプロ意識はとても高く、入院中本当に何度も感心させられました。

 

 

また、主治医に関する感想ですが、

ブレストクリニックのドクターは話しやすくて優しい雰囲気でしたが、一方説明があまりお得意ではないようで、外来においても入院中でも何度か不安になったことがあります。

 

一方がんセンターの主治医は説明も細かく、はっきりとした声でテキパキとお話しされるので私好みの先生です。

 

遺伝性乳がん卵巣がん症候群でこの先も長い期間フォローが必要になってくることを考えると、がんセンターで診て頂く方が良いのではないかと考え始めたころ遺伝カウンセリングの時にチラッとお聞きしてみたのですが、同席した副院長の口ぶりからそれは難しいと思われました。

 

ですが主治医のK先生が「術後、こちらの方で診ていきましょうか?」と仰ってくださったことで、形成外科以外はがんセンターでフォローしていただけることになり、何だかとてもホッとしたのを覚えています。

 

当初は乳がんの初期だとオペで切り取れば終わり。

そう思っていました。

 

けれど少なくとも10年は薬を飲まないといけない。

初期といっても再発や転移の可能性もある。

 そして私の場合遺伝性乳がん卵巣がん症候群であること。

 

以上の理由から今後のことを思うとがんセンターに転院することが出来て本当に良かったと思っています。

 

とはいえ、ブレストクリニックもとてもいい病院だったと思えるし、お世話になったこと、心より感謝しています。