~乳がんからの日々~HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)

2020年8月 HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)が原因の乳がんと診断。同9月右乳房全摘+同時再建。同11月左乳房予防切除+同時再建、及び卵巣・卵管・子宮全摘。現在ホルモン療法中。まだまだ世に知られていないHBOCを読者の方々と情報共有できるよう、また自身の備忘録も兼ねてブログを始めます。

乳がんを告知されたとき

乳がんを告知されたとき、自分でも驚くくらい冷静でした。

両親をがんで亡くし、親族も亡くなった人のほとんどががんでの死。

姉妹の一人は両側の乳がん

 

私自身は50代半ば、初めて受けた大腸ファイバーで将来がんになるというポリープが見つかり、その数年後に受けた検査でもまた同じタイプのポリープが見つかった。

 

同じころ子宮がん検査でひっかかり最終的にはセーフだったのだけど、また数年後同じ子宮がん検診でひっかかり、それ以降3か月毎の検査が続いた。

1年前エコーに何かが映りMRI検査をし、やはり何かあるこいうことでがんセンターを紹介してもらいそこで詳しい検査を続け、今年の春頃ようやくセーフをもらったばかりでした。

 

母は子宮体がんで60歳で亡くなっている。

私も少しづつ癌に近づいていっているのかも知れない・・・

 

そんな予感があったので告知をされたときも「ついにその日が来たか」

が正直な気持ちだった。

大した動揺や落ち込みもなく、一滴の涙も出なかった。

 

 

遺伝子カウンセリングを受けたときにはカウンセラーの方があまりにも落ち着き払った私の言動に、「つい最近告知を受けたばかりですよね?」うなずくと、「ちょっとびっくりしているんです。あまりにもしっかりされているので」とまで言われるほど、動揺は無かった。

 

唯一怖かったのは術前検査の結果を聞きにいったとき。

腹部エコーや全身CTの結果、もしもすでに遠隔転移があれば私の寿命は長くない。

そう思うと、診察室に呼ばれるのを待つ間は流石に怖くて、ドクターから「画像上では他に転移は見当たりません。」という言葉を聞いて心底ホッとしたのを覚えている。

 

とりあえず詳しい検査を進めながら手術の日が決まったので、それまでの1か月余りをがんの進行を遅らせるべく自分がどうすべきかを考え、ひたすら粛々とやるべきことをやる日々でした。