~乳がんからの日々~HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)

2020年8月 HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)が原因の乳がんと診断。同9月右乳房全摘+同時再建。同11月左乳房予防切除+同時再建、及び卵巣・卵管・子宮全摘。現在ホルモン療法中。まだまだ世に知られていないHBOCを読者の方々と情報共有できるよう、また自身の備忘録も兼ねてブログを始めます。

ちょっと迷走

遺伝子検査の結果がポジティブだったので乳房全摘+一時再建で術式が決まり、後は入院、手術を待つだけだったのですが、

入院の2日前の最終の手術の説明の日、主治医のN先生からビックリな発言がありました。

 

「もしもセンチネル生検で陽性となりリンパ郭清をした場合、乳房再建はしばらく後になります。」

 

「しばらく後と言うと、どのくらい後なんですか」と聞くと

 

「大体10年くらいかな」

 

「じゅ、じゅうねん!?」絶句していると、

 

「最短でも5年くらい」

 

「・・・・」

 

確かに形成外科の受診のときDRが、

「リンパに転移があった場合、今回はティッシュエキスパンダーは入れません」

とは言っていました。

 

ですが、「今回は」という言葉から、術後少し落ち着いたら入れるものだと思っていたのです。

日本語って難しいですよね。

 

手術まであと3日なんですけど・・・

 

 

こんな直前に再建できるかどうかの重要な話を今頃!?・・・

なぜもっと早くに話してくれなかったのだろ・・・

 

 

がんを宣告されてから一滴の涙も出ませんでした。
ここ最近がん検診で引っ掛かることが多く、家族歴を考えるといつかは自分もその日がくるだろう。
そう思っていたので大した驚きもなく、粛々と自分に出来ることを自分なりにしながら過ごす日々でした。

 


ですがこの時初めて泣きたい気分になりました。
まぁ、泣きはしなかったけど。

 

その後色々話はしたのですが、最終的にNSの方が「リンパに転移があるかどうか未だ分からないので、再建はまたその時に考えればいいのでは」

 

心の中で「でも10年なんて、自分の年齢を考えたら再建の道は閉ざされたようなものじゃない・・・・」

 

それでもこの日は予定通り手術を進める方向で自宅に帰ってきました。

 

スッキリしない気持ちのまま。