~乳がんからの日々~HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)

2020年8月 HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)が原因の乳がんと診断。同9月右乳房全摘+同時再建。同11月左乳房予防切除+同時再建、及び卵巣・卵管・子宮全摘。現在ホルモン療法中。まだまだ世に知られていないHBOCを読者の方々と情報共有できるよう、また自身の備忘録も兼ねてブログを始めます。

術後1日目

ご訪問頂きありがとうございます。

f:id:Rino_2018:20201112061349j:plain

2020年11月5日(木)

術後1日目の朝を迎えました。

HCUでの地獄の一夜は終わりを迎え、11時くらいには病室に戻ることができます。

 

その少し前、ナースから「おなら」はでましたか?と聞かれ、「ハイ」と答えると水分摂取を許されました。と同時に夜中に2回目の痛み止めの点滴をして以来痛み止めを要望していないことに気づいたナースが、「痛みは大丈夫ですか?」と聞いてきたので、

痛みはあるけど点滴を入れると胸を押されたような息苦しさがあり、怖かったので・・・

 

そこまで言うと察したナースが「そうだったのですね?それで夜以降痛み止めを使っていないのですね?」「では飲み薬の方で飲みますか?」と言ってくれたので飲み薬でいただきました。

夜担当の冷たく気の利かない若いナースと違って、こちらの状態を見ながら提案をしてくれる。

これぞナースのお姿!

 

朝になってからも時間の経過はゆっくりで、動かせない体と闘いながらその時を待ちました。

11時、病棟からナースがお迎えに来てくださり、「よし、これで喧騒のHCUとおさらばだ!」

と元居た病室の隣の病室へと戻ってきたのですが、

そこには始終咳をコンコンする先客がいて、結局帰ってからもほとんど眠れない夜を過ごすこととなりました。トホホ。。

 

 

今回の手術は健側の乳房切除だけでなく腹腔鏡下とはいえ卵巣卵管及び子宮の全摘もしたので、食事は未だ先と思っていたのですが、意外にもお昼から食事が出ました。

 

とはいえ、重湯とコーンスープ。

 

重湯は喉を通りません。コーンスープも半分くらい。

 

お腹が全く空かず、加えて手術の時に膨らませたであろう炭酸ガスが未だお腹の中に残っているのか、まるで妊娠6か月くらいのお腹の状態。

当然こんなに張ったお腹では食欲も出ないというもの。

 

午後からは、早速「歩いてみましょう」とナースがやってきます。

昨日あれだけ長時間にわたる大きな手術を3つもしたのに、もう歩かせるのか!

早期離床早期回復ここに極めり!

そんな心境。。。

 

仕方なくナースの力をお借りして何とかベッドから起き上がり、そろそろと歩き始めます。

点滴支柱台には、点滴・胸からの廃液を流すドレーン・おしっこを外に出すドレーン、

3つの管につながれたまま支柱台をコロコロ転がしながら何とか歩くことが出来ました。

 

夕方までには「おしっこの管を抜きましょう」「あまり時間を置くと管を抜いたあとおしっこが出にくくなるので」

 

そういわれて夕方にはおしっこの管が抜けて、少しスッキリしました。

 

夜は3分がゆにランクアップしていました。

でも相変わらず食欲ゼロ。

 

まぁ点滴が入っているので食べなくても大丈夫。

ただこの点滴のおかげで夜はコロコロを引きながらなんと1時間おきにトイレに行く羽目に。

 

夜中じゅう咳をしている同室の方の「コンコン」という音を聞きながら、この夜も一睡もできず夜があけました。